2025年11月24日

北海道拓殖鉄道の廃線跡巡り3

2はこちらから http://sumatorausagi.seesaa.net/article/518846105.html

瓜幕周辺調査図.png

 瓜幕〜東瓜幕間は昭和40年で運行を休止、その後廃止になった区間です。大半が畑になっているようですが、ところどころに路盤跡らしき土地が見え隠れしていますね。この区間で目立った構造物として瓜幕川を渡る箇所があります。古い航空写真をみると築堤で越えていたようで現在でもそれらしい林が確認できます。まずはここを目指してみました。

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 上にあげた地図の瓜幕から出ている矢印の先端から川に向かいます。ここは未舗装で、砂利は敷かれていますが雨の前後は車が汚れますね。さっそく築堤らしい土盛が出現しました。

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 川に突き当たって左折すると築堤跡と思われる地形を見ることができました。瓜幕川が抜ける箇所には暗渠が残っています。ここも大規模な工事を行って通過していたんですね。右側は瓜幕川上流を見た写真です。雨が上がって雄大な風景が広がり始めました。

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 農地を迂回して東瓜幕駅跡に移動しました。この辺りは大雪山系の丘陵地帯でアップダウンの多い道のりです。もちろん主要な道が全て舗装路2車線なので快調に移動可能ですが。駅跡は記念碑とバス車庫とされる建物が残るのみで駅らしさは消えています。これより先は戦後すぐ、昭和24年に運行を停止した区間になります。

上士幌方面周辺調査図.png

 早期に廃止になった区間ではあるものの、航空写真でみると中音更駅跡の手前までは路盤跡が残っているようです。そこでマルをした地点に目星をつけて回ってみました。

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 マル3地点です。小さな橋があったようなので車を降りて路盤跡を歩いてみました。左が中音更方、右が東瓜幕方です。

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 小川にコンクリートの小さい橋がかかっています。橋台はおそらく当時の物と思われますが詳細不明です。林の先い光が見えるので軽トラなら通れるかもしれません。

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 左が道中、右が南側からマル4地点を見た写真です。この地域は大規模農業地帯で畑や牧場の規模に圧倒されます。マル4は小丘陵を迂回した部分ですが、木々が茂って路盤跡と確信できるものは見つかりませんでした。雲が切れて日差しが入るとカラマツの紅葉が輝いていました。

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 マル5は防風林を抜けていく路盤跡が残っていました。この先はサンケウオップ川まで畑になっています。

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 中音更駅跡には説明パネルが設置されていました。一気に晴れて素晴らしい秋の日和です。上士幌までの路線が現役だった時は三角線が設置されていたそうで、古い航空写真でもそれらしい敷地が確認できます。ネット上の情報では上士幌に向かう機関車はここで向きを変えて逆行運転にしていたという話がありました。

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 北海道らしい道が続きます。マル6地点、右が中音更側から見たサンケウオップにかかる橋台と橋脚跡です。影は撮影している私と友人です(笑) ここは木が大分成長していたので葉のある時期は見えないかもしれません。また、訪問日は休日だったので休工でしたが重機が入って砂利を入れて整地作業をしているようでした。訪問時は注意する必要があると思います。

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秋の日が傾いてきました。続いてマル7、シリクニ川周辺です。ここは路盤跡が農道となって残っており、当時の雰囲気を感じることができました。

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 航空写真によっては橋脚が写っているものもあったので少し期待したものの全て撤去されているようです。林の切れ目だけが路盤跡を主張しています。

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 シリクニ川を渡って音更川橋梁跡に向かいます。ここは両岸に橋台、河原に橋脚の残骸があるそうなのですが、中音更側は倒木がひどく徒歩でないと近付けない状態。夕暮れの河原はヒグマと遭遇する危険性が高いので自重して上士幌側のみ車で探索しました。右の音更川の河原は低い灌木がたくさん生えています。徒歩なら探索できそう・・・だけどヒグマはやっぱり怖い・・・。チャンスがあるとすれば大増水で木や堆積泥が流れた時でしょう。

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 一度気付かず行き過ぎました。ここも木が成長していて葉のある時期は見えない可能性が高いですね。林の中に築堤がわずかな区間残存し、上士幌側の橋台もついています。この先は大半が農地化されていて路盤跡は上士幌駅手前のみ道路や防風林の形で残るのみです。

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 上士幌の市街地が近付いてきました。左は路盤跡があったと思われる部分です。上士幌駅跡の説明には士幌線の記述のみで北海道拓殖鉄道に関する情報はありませんでした。

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 これで北海道拓殖鉄道の探索完了!若干見残した部分はありますが満足です!今夜は糠平に宿を取ってあるのでこれから一気に山に上がりました。途中、町中なのに黒いうごめく動物がいたような・・・。

おまけ編に続きます。



posted by nobi at 18:27| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年11月06日

北海道拓殖鉄道の廃線跡巡り2

1はこちらから http://sumatorausagi.seesaa.net/article/518820927.html

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 台地の上に登り、熊牛トンネルの鹿追側跡にやってきました。ここは深い掘割になっていて台地から水が流入する状況にあり、開業前にも崩落があるなど拓鉄最大のウィークポイントであり続けました。最終的には熊牛トンネルの老朽化を運輸省から指摘され、改修費用も出せないことから廃線となっています。内部崩落による周辺の陥没が懸念されたため、廃線後は大量の土砂が投入されて小山になるまで埋められたそうです。近年小山に生えた木が伐採されて一見すると残土置き場的な感じになっていました。

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 少し東に移動すると河西鉄道との交差地点になります。ここも完全に埋められて痕跡はありません。掘割が残っていた時は河西鉄道の橋台が残っていたとか。右画像は交差地点から西側、熊牛トンネル方向を向いています。

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 寄り道して河西鉄道の廃線跡を北上してみると、路盤が残っている場所に行き当たります。

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 左画像は下幌内駅跡から南を見た様子。いかにもな廃線跡ですね。右画像はヤブ化して標柱も隠れかけた下幌内駅跡です。ここでスイッチバックして上然別を経由してから鹿追に向かう線とそのまま北上して上幌内に向かう線が分かれていたそうです。

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 河西鉄道の鹿追駅跡は説明版が設置されていました。相変わらず雨がひどく、道路が泥濘のためこの先の上然別は断念しました。この泥濘から、道路整備が進むまで鉄道が唯一の交通機関であった事も頷けます。

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 続いて有名な拓鉄と河西鉄道の立体交差跡に移動します。ふれあい農芸公園「しかおいパーク」に駐車、ウォーキングコースを行くと簡単に行ける・・・はずが先般の豪雨で倒木があり、実質通行止め的な感じになっていました。公園内とはいえヒグマもちょっと心配になります。川に向かって降りていくと河西鉄道の路盤に行き当たります。

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 左手から築堤が出現、この築堤は航空写真でも明瞭で道道133号から見えないかと思いましたが、残念ながら路肩の木々が成長してこの時期でも全く見出せませんでした。そうこうするうち、ほどなく大迫力の交差部にたどり着きました。

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 案内板も設置されています。とくに獣臭などはないものの不安がぬぐえないので撮影したらそのまま退散しました。

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 鹿追町に入ると昼時となったので、店選びに悩みながらそば屋さんの「かとう」で昼食としました。若干並ぶほどの人気店でお味も素晴らしく、また機会があれば行ってみたいですね。他にもおいしそうな店が多くあるようでした。

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 昼食後は鹿追駅跡に保存されている拓鉄版8620形8622を見に移動しました。前照灯がなくなっているのが玉に瑕ながら貨車ともどもよく残ってくれたと思います。近くには拓鉄バスの鹿追営業所もあります。ところで、拓鉄は地図でみるとあまり実感が湧きませんが、現地はかなり起伏のある地形を盛り土、掘割を駆使して通り抜けており、最大25パーミルの勾配がある勾配路線です。この場合、旅客用の8620形より貨物用の9600形の方が適していたようにも思います。全線50キロを超えるので高速性を重視したのでしょうか。この辺りで雨が止んで晴れ間が出てきました。

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 鹿追からは目立った路盤がなさそうなので瓜幕駅跡まで一気に移動しました。きれいに整備された公園になっています。南側には機関車の転向に使われた三角線の名残もあるとか。

 この先は先行して廃線になった区間に入ります。3に続きます。

3こちらから http://sumatorausagi.seesaa.net/article/519198358.html


posted by nobi at 23:53| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年11月04日

北海道拓殖鉄道の廃線跡巡り1

 北海道では珍しい炭鉱とは無関係な私鉄、北海道拓殖鉄道(拓鉄)の廃線跡を探訪してきました。前から資源や都市と無関係の路線で面白いな〜と思っていたんです。しかし、現地は北海道で草木が生い茂り、おまけにヒグマの脅威とあって探索できる時期が限定されます。そこである程度草木が枯れてヒグマの活動も下火になる11月がチャンスと考えて実行しました。春先でも良い・・・というか雪で草が倒れるのでこちらの方が有利そうですが異動やなんかにかかっても面倒なので今回は晩秋としました。

全体注意:廃線跡周辺は未舗装路、舗装が荒れた場所が存在します。レンタカーでは返す時に車内外の掃除をする必要があるかもしれません。泥濘地もあるので4WD推奨。ぬかるんでいる時は無理しないこと。大きな段差もあるので地上高の低い車は要注意。また、この地域は秘境ではなく、全国有数の大規模農業地帯で農繁期は農家の皆さんがたくさん通行する可能性があります。探索の際は迷惑にならないよう気を配る必要がありそうでした。ヒグマにも要注意!

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 今回も夕張鉄道探索と同様自家用車で行います。廃線跡探索はどうしても汚れやすいのでレンタカーは避けたいところ。まずは新潟の新日本海フェリーターミナルで昼を食べ、さっそく乗船です。

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 車両甲板は出航後施錠されるので船内で必要な荷物は必ず持ち出します。行きは個室のツーリストS、帰りはカプセルのツーリストAとしました。新潟小樽航路は短時間なのでどれでも良いのですが、新潟発は昼間の時間が長いので高い部屋にするならこちらかなと。残念ながら前半は雨予報です。

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 定刻通り小樽に着岸・・・したものの車両の下船に時間がかかり実際に降りたのは5時過ぎでした。それでも真っ暗な高速に乗り、一気に江別東まで移動、きらら街道でまずは夕張を目指します。継立近くでようやく明るくなってきました。ここで富野の夕張鉄道築堤に寄り道し、夕張ICから道東道で新得を目指します。

※ 富野の築堤はこちら http://sumatorausagi.seesaa.net/article/518818456.html

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 占冠で休憩しました。雨が強く視界も効きません。石勝線と一緒に長大トンネルで難所を越えていきます。トマムICで降りて狩勝峠から新得に入る前に旧落合駅に立ち寄ってみました。

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 廃止になってもまだ大きな変化はなし。新得方向の信号機が付いた橋も健在です。ここは学生時代に一度だけ鉄道で来たことがあります。ただ、当時でも富良野から先はガラガラ、落合からは私1人の貸し切りだった記憶があります。その時は落合で20分くらい停車、広内信号場でも交換待ちで新得までかなり時間がかかったような。

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 狩勝峠は雨が雪に変わり真っ白。視界も全くなしで残念でした。もちろん冬タイヤで来ています。

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 まだ10時前なので先に有名な佐幌川の橋脚跡を見てきました。左画像水色マルが倒れた橋脚です。肉眼だと見えないので画像を加工しています。右画像は路盤跡の築堤でしょうか。佐幌の台地に向けて高度を上げていくように見えます。

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 10時になったので拓鉄の本社や機関庫があった南新得駅の跡になる拓鉄キノコタン(拓鉄バス新得営業所)へ。シイタケ狩りができるとのことで、雨の中でも一組お客さんが入っていきました。建物内には拓鉄のグッズや資料も展示されていて一見の価値があります。外にはガソリンカー風のミニ列車までいました。

20251104_211443844.JPG 佐幌周辺廃線跡調査.png

 復刻版の硬券とバスコレを購入しました。この先は農地化されてあまり跡がないと言われていますが、google mapの航空写真を確認すると点々と路盤らしき木の列が確認できます。

佐幌地区1北から.JPG 佐幌川から台地に上がる1.png

 まずはマル1の北側に行ってみました。ここは過去の航空写真でも道があったので堅いと思ったら雨でえらい泥濘道に・・・。4WD車ですがなんちゃってSUVなので無理せず遠距離からの撮影にとどめました。左画像が全景でカラマツのある場所が廃線跡と思われる場所。右画像で明度アップ&拡大してみると手作りの橋らしきものが見えます。カラマツ林のあるあたりは右に向かって低くなっている?事前情報だとこの区間は掘割で佐幌川方面から登ってきたと言われているのでたぶんここで間違いないと思います。

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 次にマル2地点に行ってみると左画像のように妙な土盛が。その先にはさきほどのカラマツ林と思われるものがのぞいています。防風林が切れている部分から線路が来ていたのでしょうか。この辺であまりにも雨がひどくなってきたため先を急ぐことに決定、屈足へ移動しました。右画像のように紅葉がキレイでした。屈足の町に入る前の道道75号線との交点は特にそれらしいものは見当たらず。町に入る直前の築堤らしきものは航空写真上だと何となくわかりますね。

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屈足駅1.JPG 屈足駅から熊牛へ.JPG

 屈足駅跡には案内板が設置されています。廃線跡を歩く等で紹介されている小さな橋脚は見つかりませんでした。右下の画像は屈足駅から十勝川に向けて出てくる路盤跡です。この先はヤブになっていてわかりません。

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 十勝川中にあると紹介されている橋脚跡は増水&ヤブで不明でした。続いて有名な旧道をまたぐ陸橋跡に行ってみます。

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 こちらは現存していました。ここまで見てきて、北海道拓殖鉄道はかなり立派な施設を備えたしっかりした鉄道という印象を持ちました。築堤や掘割など土木施設がみんな立派なんですよ。で、ここで強い獣臭を感知。危険と思われたので即退散しました。近くに牧場もありますがそういう臭いじゃなかったですね。車中からも撮影できるのでここは降りない方が無難かもしれません。

2へ続きます〜。 http://sumatorausagi.seesaa.net/article/518846105.html





posted by nobi at 22:06| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする