全体注意:廃線跡周辺は未舗装路、舗装が荒れた場所が存在します。レンタカーでは返す時に車内外の掃除をする必要があるかもしれません。泥濘地もあるので4WD推奨。ぬかるんでいる時は無理しないこと。大きな段差もあるので地上高の低い車は要注意。また、この地域は秘境ではなく、全国有数の大規模農業地帯で農繁期は農家の皆さんがたくさん通行する可能性があります。探索の際は迷惑にならないよう気を配る必要がありそうでした。ヒグマにも要注意!
今回も夕張鉄道探索と同様自家用車で行います。廃線跡探索はどうしても汚れやすいのでレンタカーは避けたいところ。まずは新潟の新日本海フェリーターミナルで昼を食べ、さっそく乗船です。
車両甲板は出航後施錠されるので船内で必要な荷物は必ず持ち出します。行きは個室のツーリストS、帰りはカプセルのツーリストAとしました。新潟小樽航路は短時間なのでどれでも良いのですが、新潟発は昼間の時間が長いので高い部屋にするならこちらかなと。残念ながら前半は雨予報です。
定刻通り小樽に着岸・・・したものの車両の下船に時間がかかり実際に降りたのは5時過ぎでした。それでも真っ暗な高速に乗り、一気に江別東まで移動、きらら街道でまずは夕張を目指します。継立近くでようやく明るくなってきました。ここで富野の夕張鉄道築堤に寄り道し、夕張ICから道東道で新得を目指します。
※ 富野の築堤はこちら http://sumatorausagi.seesaa.net/article/518818456.html
占冠で休憩しました。雨が強く視界も効きません。石勝線と一緒に長大トンネルで難所を越えていきます。トマムICで降りて狩勝峠から新得に入る前に旧落合駅に立ち寄ってみました。
廃止になってもまだ大きな変化はなし。新得方向の信号機が付いた橋も健在です。ここは学生時代に一度だけ鉄道で来たことがあります。ただ、当時でも富良野から先はガラガラ、落合からは私1人の貸し切りだった記憶があります。その時は落合で20分くらい停車、広内信号場でも交換待ちで新得までかなり時間がかかったような。
狩勝峠は雨が雪に変わり真っ白。視界も全くなしで残念でした。もちろん冬タイヤで来ています。
まだ10時前なので先に有名な佐幌川の橋脚跡を見てきました。左画像水色マルが倒れた橋脚です。肉眼だと見えないので画像を加工しています。右画像は路盤跡の築堤でしょうか。佐幌の台地に向けて高度を上げていくように見えます。
10時になったので拓鉄の本社や機関庫があった南新得駅の跡になる拓鉄キノコタン(拓鉄バス新得営業所)へ。シイタケ狩りができるとのことで、雨の中でも一組お客さんが入っていきました。建物内には拓鉄のグッズや資料も展示されていて一見の価値があります。外にはガソリンカー風のミニ列車までいました。
復刻版の硬券とバスコレを購入しました。この先は農地化されてあまり跡がないと言われていますが、google mapの航空写真を確認すると点々と路盤らしき木の列が確認できます。
まずはマル1の北側に行ってみました。ここは過去の航空写真でも道があったので堅いと思ったら雨でえらい泥濘道に・・・。4WD車ですがなんちゃってSUVなので無理せず遠距離からの撮影にとどめました。左画像が全景でカラマツのある場所が廃線跡と思われる場所。右画像で明度アップ&拡大してみると手作りの橋らしきものが見えます。カラマツ林のあるあたりは右に向かって低くなっている?事前情報だとこの区間は掘割で佐幌川方面から登ってきたと言われているのでたぶんここで間違いないと思います。
次にマル2地点に行ってみると左画像のように妙な土盛が。その先にはさきほどのカラマツ林と思われるものがのぞいています。防風林が切れている部分から線路が来ていたのでしょうか。この辺であまりにも雨がひどくなってきたため先を急ぐことに決定、屈足へ移動しました。右画像のように紅葉がキレイでした。屈足の町に入る前の道道75号線との交点は特にそれらしいものは見当たらず。町に入る直前の築堤らしきものは航空写真上だと何となくわかりますね。
屈足駅跡には案内板が設置されています。廃線跡を歩く等で紹介されている小さな橋脚は見つかりませんでした。右下の画像は屈足駅から十勝川に向けて出てくる路盤跡です。この先はヤブになっていてわかりません。
十勝川中にあると紹介されている橋脚跡は増水&ヤブで不明でした。続いて有名な旧道をまたぐ陸橋跡に行ってみます。
こちらは現存していました。ここまで見てきて、北海道拓殖鉄道はかなり立派な施設を備えたしっかりした鉄道という印象を持ちました。築堤や掘割など土木施設がみんな立派なんですよ。で、ここで強い獣臭を感知。危険と思われたので即退散しました。近くに牧場もありますがそういう臭いじゃなかったですね。車中からも撮影できるのでここは降りない方が無難かもしれません。
2へ続きます〜。 http://sumatorausagi.seesaa.net/article/518846105.html

